雨の運動会

子どもの運動会だった。雨の中の運動会で、途中体育館に移り、体力的にきつく、この中で働いてらっしゃる役員の方々や先生方に悪いと思いつつ、疲れて不満をブーブーもらしていたりした。しかし、子ども達の演技を見ていると、我に返ったように涙が溢れた。心にざっくり残るものを得られた。感謝。


うちの子、去年より成長しているか、と思ってみていた。総合して、「まあ… とりあえずよしとするか」という評価だった。踊りは踊れてるし、溶け込んで歩いていたりした。しかし、遅れ的に問題なところは沢山あった。人を見れない。集団に入れない。これらは、うちの子の特徴は、「のびやか」なところで、「のびやか」はいいところにもわるいところにも発揮される。一番良かったのはダンスで、リズムに乗れて楽しそうに飛び跳ねて踊っていた。かわいかった。障害物ものは、お友達に助けてもらって自分の靴は探せたものの、逆にそういうシーンでお友達を助けようとしなかった。いじわるで助けなかったのではなく、気がつかない。人間的なところを伸ばすのがユキの課題。彼女はとても頑張った。嬉しい。よくやった。私は、それだけとても評価したい。頑張りというのは評価ではないというのはわかっているんだけど。


障がいのある子ども達が一緒にまざって育つ園。子ども達は、助け合い、先生も子どものようにはしゃぎ、怒るのも子どものように純粋に怒り、いい園だった。親御さん達はおしみない声援を送ってくださった。あたたかい園だった。「成長」という言葉を私はどうも、うちの子と一緒にいて、受け入れられないことがある。昨日は特にそうだった。ねじれてしまった。障がいのあるお子さんを抱える親御さんはどんな思いだったのだろう。成長、と言う言葉に、ゆっくり、という言葉をつけないと、成長とはのびやかに上へ上へと無限に伸びるものというイメージがある。障がいをもつお子さん、大変なんだなーと思う程度だったんだけど、昨日はなぜか感情が沢山入り込んできて、とめどなく涙が流れた。