こどもたち

面会日。体重2148g。哺乳瓶での授乳の際に呼吸がまだ乱れるので、もう少し安定してほしいと話す先生。搾乳をしていたら、赤ちゃんの鳴き声がGCUから聞こえてきて、ユキか!と思いプレーリードッグのように授乳室から顔を出したら看護師さん3人に「ユキちゃんじゃないですよ」とニコニコといわれる。パブロフ犬になりつつある私。


午前中にNICUで仲良くなったおかあさんが子供の検診で病院にいらしたのでロビーで一緒にお弁当を食べる。ユキの担当医の「NICUの医師になった訳」をおかあさんから聞き、人にはドラマがあると思った。ご自分の子供さんがとても小さく産まれたのをきっかけに、先生はNICUの医者に転向したとのこと。おかあさんに、近郊の駅で良い小児クリニックを紹介していただく。


この日のNICUは忙しかったらしく、低体重児が又産まれて、いっしょに御飯を食べたおかあさんの子供さんの担当医は少し遅れてロビーに見にいらしていた。嬉しそうに抱っこしてらした。−後日8日、なにげにユキに授乳をしていたら、看護師が授乳室に入ってきて私の顔を見て「あ、先輩ママですね、ここで待っててくださいね。」と、とある点滴をぶらさげたおかあさんを案内する。おかあさんはまじまじとユキを見て、NICUの方に入院されたのですかと聞くとお子さんは500g台ということ。この方が噂の最近産まれた小さい赤ちゃんのおかあさん。ユキより小さい。自分も593gだったと伝えると、「こんなに大きくなるのですか」と明るい顔になった…が、まだお辛いだろうと思う。「頑張ります」とおっしゃるおかあさん、「そんなに頑張らないでね」と返してしまう。GCUの方でユキのそばでのんびりしていたら、NICUから出てこられたおかあさんはぺこりぺこりと私にお辞儀をしていかれた。なにか、とても辛くなり、頑張って欲しいとやっぱり思った。


母が面会に来る。やはりめろめろになって帰っていった。だいぶ大きいところを見せれたのじゃないかな。